会社組織ならば、遅かれ早かれ向き合うことに。
一人で仕事をしているうちは、さほど意識しないかもしれません。
たとえ小規模でも複数人をまとめるとなると、ミッションやビジョンを耳にする機会が多くなります。
それぞれの定義をざっと言うと、
ミッションは、社会をより良くするために企業が担う役割、
ビジョンは、目的を達成するために企業が行う具体策
といえます。
ホームページを作ることと遠く感じるかもしれませんが、ホームページは事業を映す鏡で書いた通り、ミッションやビジョンに向き合ってこそ、ホームページも意味のある内容にできます。
それでは詳しくみていきましょう。
ミッション
ミッション(Mission)は「使命」と訳されますが、何に対しての使命かというと社会に対して、となります。
企業経営に対して多大な影響を与えたドラッカーは、このような言葉を残しています。
企業は社会的組織である。共通の目的に向けた一人ひとりの人間の活動を組織化するための道具である。
「企業とは何か」より P.F.ドラッカー
企業は個人がやりたいことをやるための場所ではなく、社会にとって足りていないもの、起きている問題の解決など、ある一つの目的のために集まった組織のことです。
なのでミッションとは、企業が社会に対してこの足りない部分は我々が補うよ!力になるよ!と宣言することですね。
ミッションは、
顧客からみれば企業の魅力として映り、
社員からみれば寄り添いたい夢として映ります。
ビジョン
ビジョン(Vision)は「未来像」であり「視える(みえる)」ものを指します。
ミッションが社会に対する役割という、大きく広い分ふわっとした言葉になるのに対して、ビジョンはより明確で具体的です。
具体的に実現したい企業の姿、ともいえるでしょう。
ビジョンは、
顧客からみれば提供されるサービスとして映り、
社員からみればやるべき仕事として映ります。
どうやってミッション、ビジョンを決めるのか
ミッション、ビジョンの定義はなんとなくわかったけど、じゃあどうやってそれを決めるのか?
社会に求められるもの、役割などと言われると急に話が大きくなって、ピンとこないのも頷けます。
僕がみなさんに勧めているのは、今すでにやっている仕事の価値観と、個人としての価値観の洗い出しです。
すでにやっている仕事の価値観
今までやってきた仕事は、基本はお金を稼ぐためにやってきていることが多いと思います。
これは別に悪いことでも割り切った話でもなく、お金をもらえるということは少なからず社会の役に立っている、つまり社会性のある行動をしているのです。
かつ仕事とは、純粋にお金が稼げるだけでやることは稀で、何かしら自分の価値観が反映されています。
どんな仕事をしているか、どうやって仕事で工夫をしてきたかなどを洗い出すと、ミッションやビジョンのヒントが表れてくるというわけです。
個人としての価値観
仕事を軸に洗い出した価値観のキーワードと別に、あなたが過去に大切にしてきたもの、価値観をキーワードとして洗い出してみます。
「人の話をしっかり聞くことを心掛けてきた」
「丁寧に最後まで仕上げるこだわりがある」
「新しい情報をみんなに配るアンテナに自信がある」
などなど、様々な価値観があると思います。仕事と直接関係はなくとも、あなたが大切にしてきた価値観は、そのまま社会への価値となりうる可能性を秘めています。
これら仕事や個人としての価値観をバリューといい、ミッションやビジョンを定める重要な基礎となります。
法人組織とはいえ、元々は一人の個人から始まりますし、企業は一人ひとりの個人の集合体です。
ミッションやビジョンは誰か一人の個人の価値観をそのまま反映したものではないですが、ミッション・ビジョンとバリューは必ずつながっています。
価値観が沿わない組織に長くいたいとは誰も思いません。
ミッションやビジョンを具体的に定め、それをホームページにも掲げることで、価値観の合う人が集まり、残る組織となっていくのです。
有名企業のビジョン?を書いた記事もあるので
よかったらそちらもご覧ください。
それではまた!
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