国内のインターネット利用者が1億人を突破したのは 事業者なら知っておきたいインターネット最新利用動向 で書いた通りです。いまや10人中8人(10〜50代に限れば10人中9人)もの人々が利用しています。
インターネットとは具体的にどんなものなのでしょう。何によって形づくられているのか見ていきましょう。
利用者から見たインターネット
利用者
まずみなさんのこと、人々です。よくユーザーと呼ばれます。
デバイス
インターネットを利用するための機器、コンピュータをデバイスといいます。おおむねこの4つです。
- スマートフォン
- タブレット
- デスクトップパソコン
- ノートパソコン
インターネットとウェブ
インターネットやネット、ウェブなどと違いがよく分からなくなるので整理してみました。
インターネット
網目状に張り巡らされた通信網のことです。通信ケーブルや通信機器などの物理的なものと、どこからでも通信をやりとりするためのルール(プロトコルと言います)の両方が組み合わさってできている土台です。
ウェブ
インターネットの一部で、ホームページ(ウェブサイト)はウェブ上にあります。インターネットの初期はほとんどがウェブでしたが、様々なサービスが増えるとともにウェブ以外も増えました。特にスマホによるアプリ利用はウェブ以外となります。またメールもウェブ以外の
ウェブブラウザ
ウェブを見るために必要なソフトです。略してブラウザとも呼ばれます。InternetExplorer(インターネット・エクスプローラー)、Firefox(ファイアーフォックス)、Chrome(クローム)、Safari(サファリ)などがあります。みなさんもスマホで利用しているはずですね。
アプリ
スマホの普及に伴って急増したソフトウェアの総称です。インターネットの通信方式を利用してサービスを利用でき、大抵ウェブブラウザを使いません。
サービス
A. コミュニケーション、情報発信
インターネットの利用目的で大部分を占めるのが、コミュニケーションと情報発信です。
メッセンジャー・無料通話アプリ
短いメッセージをやりとりしたり、ネット経由で通話したり、「話す」ことに特化したアプリです。スマホでの利用がほとんどです。
SNS
自分のプロフィールを登録、日々の出来事を書いたり写真を投稿し、他の人々と交流するサービスです。インターネット利用者の半数が利用しています。
ブログ
自分の興味があったり得意なことの記事を投稿するサービスです。まとまった量の文章を投稿するのに向いています。
メール
メールアドレスを知っている知人、仕事関係者に向けて主に文章を送信する仕組みです。インターネットの初期から利用されていますが、徐々にメッセンジャーアプリやSNSに役割を奪われつつあります。
掲示板
1つのテーマに対して不特定多数の人々が意見や回答を書き込むサービスです。インターネット初期から利用されており、いまだ根強い人気を誇ります。
他にチャットというものもありますが、メッセンジャーアプリとSNSにその役割を渡したといっていいでしょう。
B. 情報を得る
検索
主に短いキーワードで目的の情報を探し出すサービスです。最近では写真や自分の近くから探す検索方法も定着してきました。
ニュース
時事ニュースや、自分の興味あるジャンルだけに絞ったニュースを見るサービスです。
地図・交通情報サービス
自分の現在位置や周囲の地図、目的地の検索、そこまでの経路、電車の遅延情報などを提供するサービスです。主にスマホで利用されています。
辞書・辞典サイト
あらゆる事柄について解説を見ることができるサイトです。個人が自由に編集でき、内容が常に追加・更新され続けるというタイプの辞書・辞典サイトもあります。
天気予報
テレビと同じように、今日明日の天気、降水確率、気温などや週間天気、警報・注意報、台風情報などを確認できるサービスです。
動画投稿・共有サービス
自分で撮影した動画を投稿したり、他人が投稿した動画を見るサービスです。スマホの普及が手軽な動画撮影と投稿に拍車をかけました。自分自身を生動画配信するサービスも今では珍しくなくなりました。
学び
様々な学習をウェブ上でできるサービスです。英語、学習塾、資格、プログラミングなど多岐に渡ります。無料のものも多いです。
C. 楽しむ
テレビや映画のオンデマンド配信サービス
見逃したテレビやヒット映画などのネット配信サービスです。レンタル、買い切り、見放題があります。
オンラインゲーム、ソーシャルゲーム
オンライン上で他のユーザーと協力、または対戦して楽しむゲームです。数千のプレイヤーが入り乱れる大規模なものもあれば、数人でプレイする小規模なものまで様々です。月額固定のオンラインゲームと、基本プレイは無料で、希少アイテムの入手やその場での復活などで課金が必要になるソーシャルゲームに二分されます。
クイズ・懸賞応募
クイズに答えたり懸賞に応募して、賞金や景品をゲットできるサービスです。
D. 物やサービスを買う
ネットショッピング
ウェブ上のオンラインショップであらゆる商品を購入できるサービスです。書籍、家電、衣類、生鮮食品、医薬品、ヘルスケア、おもちゃ、オフィス用品など、あらゆるものが購入できます。
ネットオークション
値が釣り上がる入札形式で物を売買できるサービスです。出品する人の多くは個人です。
E. ビジネス
ホームページ(ウェブサイト)の開設、更新
ウェブ上に個人や自社の情報スペースを開設できます。上述した「検索」で企業名を探した時、ホームページが出てこないとかなり疑わしく思われます。自社のホームページがあること、かつ検索した時に1ページ目に表示されることは重要です。
就職・転職活動サイト
いまや就職活動の基盤はネットです。採用試験へのエントリーはネット経由の企業が大半です。
ビジネスSNS
通常の個人向けSNSと違い、ビジネスパーソンとしての個人をアピールするのに特化したSNSがビジネスSNSです。
金融取引
株やFXといった動きの早い金融商品はほぼネットで取引されています。
まとめ
インターネット初期と比べると、パソコンでのネット利用からスマホでのネット利用にシフトしていて、それに伴いメッセンジャーや地図情報などの「いつでも・どこでも」利用できるサービスが普及しました。
また検索の使われ方も変わってきました。キーワードで言葉主体で何かを探していたのが、最近は写真や動画、位置など文字以外の非言語な情報を使って探しているのが印象的です。
今後はさらに通信速度が増し回線も安定してくると、個人によるつなぎっぱなしが増え、今のLINEのような頻度で動画を投げ合ったり、店内をずっと生放送し続けたりといった行為が普通になってくるんじゃないかと想像しています。
それではまた!
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