インターネット、スマホ、ソーシャルネットワーキングサービスの利用状況を総務省が公表しています。平成28年9月末時点の最新データです。
事業者観点で気にすべきポイントをまとめました。
インターネットの普及状況(平成28年9月末時点)
インターネット利用者は1億人を突破しました。国民の83.5%に相当します。また10〜50代までに限ると90%以上の人がインターネットを利用しています。
あらためてデータを見ると、ここまで多くの人がインターネットを利用するようになったんだと驚きますね。
スマホの利用率はすでにパソコンを超えている
端末別インターネットの利用状況(個人)は、
- パソコン 58.6%
- スマートフォン 57.9%
となっており僅差。次回の調査でスマートフォンが利用率1位となるのはほぼ決まりでしょう、と思っていたら…
より注目すべきはこのデータです。
年齢 | パソコン利用率 | スマートフォン利用率 |
---|---|---|
6〜12歳 | 40.0% | 37.5% |
13〜19歳 | 61.7% | 79.5% |
20代 | 78.9% | 92.4% |
30代 | 72.1% | 87.4% |
40代 | 73.0% | 78.1% |
50代 | 69.6% | 64.3% |
60代 | 50.0% | 31.1% |
別添2 図表1-7 年齢階層別インターネット端末の利用状況(平成28年)より
年齢層10〜40代においては、すでにスマホ利用率がパソコン利用率を大きく抜き、インターネット閲覧端末としての主役の座を奪っていました。
このスマホ利用率の高さから見るに、ホームページはまずスマホで見られることを前提につくる必要がありそうです。
インターネットの利用目的
インターネットの利用目的で大幅に増えたもの
- 無料通話アプリ、ボイスチャット ↑15.9%
- ニュースサイトの利用 ↑10.9%
- 地図・交通情報サービス(無料)↑9.2%
- 辞書・辞典サイトの利用 ↑8.1%
- 天気予報の利用(無料)↑7.8%
10〜30代までの人が多く利用するもの
- Instagram、TwitterなどのSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)
- LINE、SNOWなどの無料通話アプリ、ボイスチャット
- SHOWROOM、ミクチャなどの動画投稿・共有サイト
- 白猫、星ドラなどのオンラインゲーム
20〜50代の人が多く利用するもの
- Googleマップ、NAVITIMEなどの地図・交通情報
- そら案内、ウェザーニュースなどの天気予報
- SmartNews、NewsPicksなどのニュースサイト
- Amazon、楽天などの商品・サービスの購入(デジタル除く)
40〜60代の人が多く利用するもの
- 電子メール
- 金融取引
SNS(ソーシャルネットワーキングサービス)の利用
インターネット利用者のうち、SNS利用者の割合は51.0%です。
SNSの主な利用目的は、コミュニケーションと検索
SNS利用目的の上位3位は、
- 従来からの知人とのコミュニケーション 87.3%
- 知りたいことについて情報を探すため 46.0%
- ひまつぶしのため 31.1%
となっており、SNSはコミュニケーションと情報探し、面白いこと探しに使われているようです。
企業の主なソーシャルメディアサービス活用目的
- 商品の紹介、宣伝 67.1%
- 定期的な情報提供 58.1%
- 会社案内、人材募集 35.5%
企業はSNSを主に宣伝、情報提供手段として活用しているようです。
個人のユーザーさんたちはSNSでコミュニケーションを望んでいることからも、友人のように交流できる基盤をSNSに育んでいる企業は、宣伝や情報提供がスムーズに行えている印象はあります。
まとめ
インターネット利用者は1億人を超えました。これは十分普及したと言ってよいでしょう。そのうちのほとんどの人はスマホでインターネットを利用します。
人々はパソコンでもインターネットを利用しますが、まず最初にホームページに訪れたり、何度も利用する場合にはスマホだと思った方がよさそうです。
事業者として「製品やサービスの宣伝をしたい」「情報発信したい」「お客さんと交流したい」と考えるならば、ホームページを含むウェブ対応、特にスマホ対応は欠かせないようです。
以上、インターネットの最新利用動向分析でしたっ
おまけ
年収が高い人ほどインターネット利用率は高い
ちょっと面白い傾向として、年収が上がれば上がるほどインターネット利用率も上がるようです。
年収 | 利用率 |
---|---|
200万円未満 | 61.4% |
200〜400万円 | 75.7% |
400〜600万円 | 86.5% |
600〜800万円 | 89.8% |
800〜1,000万円 | 92.3% |
1,000万円以上 | 92.9% |
別添2 図表1-5 世帯年収別インターネットの利用状況(平成28年)より
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