思考を加速してみたいと思ったことありませんか?
今回は思考を加速し自由な発想を引き出す「思考ブースト」の方法を書いてみます。
思考にスピードがある?
僕も20代後半までは何かを考えるといってもその速度や集中度合いにそれほど差はなく、強いて言うなら「眠い」か「眠くない」の差しかありませんでした笑
思考が速度を(しかも勝手に)上げる体験をし始めたのは、様々な本を読んだり、好きな仕事の割合が増えたり、人前でよく議論をするようになった頃からです。
通常より明らかに速いスピードである物事と物事のつながりを見つけ出したり、アイデアがポンポン出てきて、喋ったり絵を描くのが止まらない状態が何度も訪れました。
別名「フロー状態」「ゾーン」…?
思考ブーストは僕が勝手に命名しているだけで、海外では「フロー」や「ゾーン」と呼ばれるものがかなり似た状態のようです。興味のある方はそれらのキーワードで検索してみてください。色んな記事が出てきます。
ただ「フロー」や「ゾーン」がより洗練された超集中状態にあるのに対し、思考ブーストは通常状態からフローの間というイメージです。
フローやゾーンのような神がかった集中状態ではないですが、より頻繁に、より簡単な環境で引き起こすことが可能です。
思考ブーストのための7つの方法
立つ
まず初級編としては、座って考えるのではなく立って考えるようにすることです。
ミズーリ大学のアレン・ブルードーン氏が学生グループに与えたある課題で、座っているグループは決断に平均788秒かかったのに対し、立っているグループは589秒と3分以上も速く決断した結果が出ています。
人は座っているよりも立っているほうが意思決定速度が上昇します。思考ブーストの基本はまず立つことから始まります。
歩き回る
立って思考し始めると、次の段階としてウロウロしたくなることがあります笑 意識的に歩き回ろう!というより、歩きたくなったら歩くのを許すというイメージです。
歩くのは血流を上げるのとともに、ストレスを適度に緩和する効果があるそうです。
思いついたら書く
思いついたものが言葉なら付箋紙に、イメージならホワイトボードやノート、A4紙にすぐ描きます。それを自分で見たり、並び替えたり、人に見せたりするとさらに参加者の思考を刺激します。
ポイントは思いついたらすぐに書くことです。「漢字が思い出せない…」ならひらがなで書きましょう。「正確な絵が描けない…」と思うなら、◯や△の組み合わせでいいから簡単に描きましょう。とにかく、思いついたら書くんです。
字や絵が汚くても書き出していいという許しを自分に与え、思考を止めなくていいんだ!という癖をつけていきます。
好きな分野に取り組む
苦手な分野について説明してと言われても言葉が出てきませんが、好きなことならいくらでも話せる!という体験をしたことがあると思います。自分が好きな分野なら、思考にブレーキがかかることなく、極めて少ない労力でアウトプットができます。
幅広い知識と経験を得ておく
上からつながりますが、好きであれば自然とその分野の知識をたくさん得ています。ポイントになるのは、好きな分野の中でごく絞られた知識を得るより、好きな分野に関連する幅広い知識を日頃から得ておくことです。
スポーツでいえば「野球でバッティングが好きなんだけど、ピッチングや守備なども経験しておく」、本で言えば「見解の違う複数人の著書を読む」といった姿勢です。
こうやって広い知識や経験を入れておくと、思考ブーストが始まった時にバラバラだと思っていた要素がつながり始め、アイデアを生み出し、思考をさらに加速します。
誰かと話す
1人でやるだけでなく、誰かと話しながら思考するのも効果的です。
話す人数は1〜3人程度、同じことに興味をもつメンバーを相手とし、批判したり横道に逸れる人は避けてください。
アイデアを出しまくるツール「ブレインストーミング」の基本でもありますが、思考を加速するには気持ちを楽しい状態に保ち、出てきたものをいちいち評価するのは後回しにする姿勢が欠かせません。
散歩する
思考ブーストに入るのに身体をうまく使うのは「立つ」「歩き回る」「思いついたら書く」で説明した通りですが、より強力なのが散歩です。
壁や天井という物理的制約を取り払い広々として穏やかな外を歩くのは、思考を自由に遊ばせる領域を広げてくれます。
特に誰かと話しながら散歩する、はかなり強力です。
かのスティーブ・ジョブズも知人が訪ねてくると、すぐ外へ連れ出して、かなりの時間を散歩しながら語り合ったそうです。散歩好きに付き合わせていたわけではなく、思考をどこまでも広げるために散歩していたんでしょうね。
当然ホワイトボードが横にないでしょうから、思いついたことを漏らさぬようメモは持ち歩いてください。散歩の場合、ボイスメモを録るのも思考を邪魔せず効果的です。
アイデアはその場ですぐにメモしないと消えてしまいます。
思考ブースト3つの弱点
さて、良いことばかりではありません。弱点も述べておきます。
話がわかりづらくなる
内的な思考が加速するということは個としての思考が加速するわけで、そのまままくし立てても、誰もついてこれなくなる可能性が高いです笑
人といる時に思考ブーストになることも多いわけですが、相手は自分の頭の中を直接理解できるわけではないので、人といる時に思考ブーストに入っても伝え方は気をつけましょう。
オススメなのは大量に喋るより、絵を描いたほうが人と認識を合わせやすいです。
疲れる
立って体力を使いますし、そのうえ高い集中状態となると意志力を消耗します。1日に何度でもできるわけではないので、どうしても集中したい場面でトライしましょう。
決められた作業には向かない
すでにやることが決まっている作業を集中して行いたい場合、思考ブーストの各方法は逆効果です。
決められた作業は、座り、人と話さず、ノートや画面だけに集中したほうが仕事が進みます。ここは混同しないよう注意してください。
思考ブースト、いかがだったでしょうか。
特に身体の使い方を変える方法は、今日からでも始められることです。アイデアが出ず煮詰まってしまった時、白いノートとにらめっこをする時間が増えてきたと感じたら試してみてください!
それでは、また ( ´ ▽ ` )/
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