xRを構成する要素

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こんにちは、xRデザイナーのソライトです。

xRとはなにか の投稿では xR が持つ価値、特徴などを書きました。

言葉のおさらいとして、xR(エックスアール または クロスリアリティ)とは、すべての仮想空間技術(または空間拡張技術)をまとめた呼び方のことです。

この投稿では、xRを構成しているVRやARといった仮想空間技術について説明します。

目次

VR – Virtual Reality
仮想現実

VR(バーチャル・リアリティ)とは、現実とは別の空間を体験できるものです。

VR のイメージ

頭にかぶったゴーグルに上下左右、360度の空間映像が表示され、頭をふって振り返ると後ろの空間を見たり、上を見上げれば空(室内空間なら天井)を見ることができます。

視界を覆い、頭の動き(=視線の動き)によって映像が連動する必要があるため、VRゴーグル(正式名称はHMD ヘッドマウントディスプレイ)で体験します。将来的にはメガネ・グラス型になるとも言われています。

以下はゴーグルで見るのではないので簡易的なものですが、Webで見れるデモです。

太陽と空と大地のサンプル
https://solight.jp/webxr/sample/vr/
※ PCはマウスでドラッグ、スマホではスワイプで視点変更

雪のふる夜
https://colorful-vision.net/silent-snow
※ PCはマウスでドラッグ、スマホでは傾けると視点変更
(iOS12.2では回転検知が無効にされました… 設定→Safari→モーションと画面の向きのアクセス をオンで確認できます)

AR – Augmented Reality
拡張現実

AR(オーグメンテッド・リアリティ)とは、現実空間に情報を重ね合わせるものです。

AR のイメージ

現実空間を映したカメラ映像に仮想的な映像を重ね合わせて、現実の情報を補足したり、架空のキャラクターに実在感を持たせたりすることができます。

かなりの人気となったポケモンGOの ポケモン捕獲シーン はARが利用されています。

Pokémon GO Japan チャンネル より

現実に重ね合わせることが前提なので、現状ではスマホ+カメラによる利用が多いです。こちらも将来的にはメガネ・グラス型になると言われています。

WebでARを表現したデモはこちらです。

手のひらの光
https://magia.garden

AV – Augmented Virtuality
拡張仮想

AV(オーグメンテッド・バーチャル)とは、ARと逆で仮想空間に現実の情報を重ね合わせたものです。

AV のイメージ

VRの中にいながら現実のニュースを見るのはAVといえます。

MR – Mixed Reality
複合現実

MR ミックスト・リアリティとは、現実と仮想の空間が融合し、相互に影響を与えるものです。

MR のイメージ

VR、AR、AVを組み合わせたり、他の人と空間の同じものを見ながら操作したりなど、誰かと協働できるのが特徴です。

SR – Substitutional Reality
代替現実

SR サブスティテューショナル・リアリティとは、現在の現実空間とよく似た過去の映像を見せ、それを現在起きている現実のように感じさせるものです。

SRは「現在と違和感なくつながった過去の空間」であり、ゴーグルを被っている体験者はどこからが過去映像だったのかほとんど気づかないそうです。

以上が xR を構成する代表的な技術です。

これまでは各技術が単体で使われることが多かったのですが、今後は1つのサービスの中にVRとARがミックスされるなど、つまりは xR として利用されることが増えると考えられます。

xR によって既存のコンテンツがどう生まれ変わるのか、あるいはまったく新しい価値が生まれるのか。今から楽しみです。


参考文献

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この記事を書いた人

塩川まことのアバター 塩川まこと デザイナー

デザイナー/プログラマー/クリエイター/コンサルタント。経験15年超のフリーランス。専門分野はUX、xR、人型インターフェース、キャラクターデザイン、アプリUI、空間UI、Web制作など。強みは現実×デジタル×仮想空間の融合や、ユーザー体験を軸とした改善提案。フルリモートワーク

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