デザイナーが最初に覚えるべきは、色の使い方でも形の作り方でもない。
文字の整え方にある。
私のデザイナー人生が始まった頃、たまたま就職したウェブ制作会社で、億という年商をあげていたアパレルブランドでTシャツを作っていたというY氏にたまたま出会い、そして習ったこと。
デザインの基本は、文字にこだわり抜くことから始まる
一番最初は「デザイナーっぽくない…」と思ったんです。
美術で高い点をとったことも、デザイン学校も美大も出ていない私がノリと勢いでデザイナーになってしまって、なんとなくフィーリングでやっていたとき。
デザイナーってなんとなく「綺麗な色が」とか「かっこいい形が」とか語ってそうなイメージがあって、とはいえ何が綺麗で何がかっこいいかも結局よくわかってなくて。
その判断基準、良いものを見抜く・つくる力を養うには、良いものを見るしかないと。
そして、良いものとはまず文字から始まる、と。
フォント選び
まずは字そのものの種類を選ぶフォント選びから始まります。
フォントと呼ばれる文字の基礎となる形のセットがあり、上のように同じfont designという文字でも違いがあります。
こういった違いを見極め、何がかっこよくて何がダサいか判断して、かっこいいフォント選びをするのがはじまりです。
料理と同じで、素材選びを間違えたら小手先でいじくったところで真に美味しくはならないです。
フォントを料理するといかにかっこよくなるかは、この本を読むと一目瞭然です。
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字間、字詰め
次に教わったのが字詰め(カーニング)です。
コンピュータ上でデザインすると、上の文字のように特にカタカナひらがなの字間が妙に開いています。なんだか間延びして見えませんか?
こうやって比較して初めて気づく人も多いのですが、広告や雑誌はきちんとこの字詰めがされて、みなさんの目に触れています。ぜひ顔をあげて手近な吊り広告や看板、雑誌の表紙などを見てください。
たったこれだけ、字間を詰める/詰めないの差だけで、文字とは良し悪しが出てしまうものなんですね。
メリハリ
最後はメリハリです。
主張したいところと、そうではないところというのは、必ずあるものです。文字サイズに差をつけるだけで、これが表現できるようになります。これも広告や雑誌でよく見かけますね。
白黒反転、字を傾けるなんかもありますが、そういうのはまず文字の大きさ違いだけでメリハリ付けれるようになってからです。
長い文章を読んでもらいたい場合には、メリハリはむしろ邪魔になるので注意してください。
▼こういったデザインの基礎、文字の扱い方が学べる本はこちら
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いかがでしたでしょうか。
デザイナーの基礎はY氏に鍛えてもらったといって間違いはありません。ありがとうY氏!
でわでわまた(*゚▽゚)ノ
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