「こんにちは!御社のホームページを検索してみたのですが、上位に表示できていないようですね… 我が社なら人気のキーワードで上位表示して売上に貢献できますよ!」
身に覚えのあるお店のオーナーさんは
かなりいらっしゃるのではないでしょうか。
お店に電話をかけてきて
Googleなどの検索エンジンで
ホームページの上位表示をうたう業者。
SEO業者といいます。
僕のお客さんでも困っていて
電話を代わったことがあります。
僕「お電話かわりました。ウェブ担当の者です」
営業「お世話になっております!
わたくし○△×のホニャララです!」
僕「どういったご用件ですか?」
営業「グーグルとか検索エンジンってありますよね?
あれの1ページ目に表示するサービスをやっていまして」
僕「はぁ」
営業「1ページ目に表示するとアクセスが増えるんですよ!」
僕「それって外からリンク付けたりするんですよね?」
営業「えっ… あぁはい、そうですね」
僕「リンクファームじゃないんですか?」
※リンクファーム
自作の大量ページ間でリンクを張りめぐらせる
スパム行為で検索エンジンからペナルティを食らう
営業「いえ!うちは○△×(会社名)です!」
僕「…えーと、リンクファームじゃないんですかって聞いてるんですけど」
営業「はい、うちはリンクファームという会社じゃありません!」
僕「あ…んーと…リンクファームってご存知ない?」
営業「はい、そのような会社は知りません」
僕「いや、会社名じゃなくて…
SEOの営業だったら知らないとまずいでしょ?」
営業「そう言われましても…
わたくし営業でして、技術のことはよくわかりません」
僕「えっ… 営業が技術のこと知らないで
どうやってサービスを売るんですか?」
営業「いえ、言われた通りにやっているだけですので…」
僕「あっ…(そこ、ぶっちゃけちゃうんだ…)
じゃあもういいです。」
ガチャ
これは本当にあった話です。
電話営業してくるSEO業者は
これくらいのレベルの人が多いです。
飲食店や美容室の方が忙しくしている時間帯に
わざわざ電話してきて浅い知識で押し売りしてくる。
この時点で、売れない商品を押し付けているだけです。
では営業面だけでなく、
中身のダメな点も見ていきましょう。
SEOを売る行為の何がダメか
1. 検索キーワードの選定が業者まかせ
SEO業者が「このキーワードで上げましょう!」
とプッシュしてくるキーワードは、
大抵上位表示はできるが売れないキーワードです。
どういうことか説明すると、
SEO業者はあるキーワードで検索した時に
検索結果で1位になることを約束します。
上位表示されればアクセスが増える…?
特にひどい業者だと、上位表示するだけで
お金をとる契約を迫ってきます。
まず大前提として、1位に表示されたとしても
そのキーワードでたくさん検索されていなければ
いくら1位になろうが人がほとんど来ません。
だからSEOを売るなら、月間検索数が1〜10などでなく
1000〜1万は最低でもあるキーワードを選定する必要があります。
2. 上位表示されれば売上が上がる!という幻想
もし上位表示したキーワードが本当に人気だったとしましょう。
この場合、アクセスは急増します。
急に増えたアクセスに、SEOを頼んだほうはテンションが上がります。
そしてアクセスがしっかり増えたからお金いただきます…
と高い契約料をとられます。
(まぁアクセスは増えたしいいか…)
しかし、たくさんアクセスがあるのに商品が売れない。
これに苦しむオーナーさんは結構多いです。
なぜかというと、いくら人が来ても
検索キーワードが購買意欲のある人の言葉ではないからです。
たくさん検索されるキーワードだからといって
購買につながる願望のキーワードではないことも多いです。
検索キーワードはどうやって決めるか
SEOで上位にくるためには、お客さんが求めているものを
ホームページのタイトルなどに組み込みます。
検索キーワードは自分たちで決めなければいけません。
商品やサービスの軸を伝える仕事を
人任せにしてはなりません。
SEOを任せるなら、自分たちが商売のコアにしているものを
うまく言語化してくれて、それをベースにSEOできるか
組み立ててくれるような人を選びましょう。
そういった人や会社ならば
電話営業でSEOだけを押し売りしてくることは
まずありえない、ということです。
それではまた!
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