2015年、あと10分。早いものですね。
今年はデザインの力を実感する一年となりました。
デザインとは
デザインの至上目的は、人類の用途の為にということである。
柳 宗理
デザインは人間のためにある。今年、それがはっきりと実感できました。
「人間のため」
人のために製品を作る。システムを開発する。サービスを考案する。それは、当たり前のようでいて難しい。今いる現場も、それまで携わってきた仕事も、すべてにおいて「人間のため」がこぼれ落ちていました。「優秀なはずの人たちが集まって仕事をして、なぜそうなるのか」ずっと疑問だった。なぜかは、あるワークショップに参加することではっきりします。
Service Design Sprints への参加
11月10日、Service Design Sprints というワークショップに参加してきました。
デザイン思考とリーン・スタートアップを組み合わせたというワークショップ。人間という不確実で予測しづらい対象に対して真摯に取り組む手法、デザイン思考。それが科学的開発手法のリーン・スタートアップと組み合わさることによって、デザインとエンジニアリングの融合を具体的に体感できて、2015年で最も刺激的な体験となりました。
後日のセミナーで講師のテニー・ピニィエロ氏が語った、産業革命以後の人々みんなに染みついてしまった還元主義。「部分を寄せ集めれば全体になる」「仕事は全体のうちの一部がわかっていればいい」「教育はばらばらに教えればいい」といった世界。
世界のすべては個々の事象とつながっている。営業部とカスタマーサービス部はつながっています。数学と歴史、体育と国語(もちろん数学と国語も)つながっています。デザインとエンジニアリングも。でも僕らはそれらがどうつながって全体として機能しているかは教えられないし、意味があるとも思わない。そういう社会で生きている。だから、デザインが必要なのです。
興味のある方は2016年1月22日に第二回が開催されます。以下のリンクから申し込んでみてはいかがでしょうか。僕も再度参加する予定なので、きっと会えますよ(・ω・)/
「リーンスタートアップ+サービスデザイン」ワークショップ vol.2 Lean Startup + Service Design. The Service Design Sprints
仲間との出会い
2015年、一番嬉しかったのはこの出会いでしょう。
今後まちうける未来
- インターネットがディスプレイの向こう側ではなくなり、現実と一体化する
- コンピューターとやりとりをするインターフェースが「画面」だけではなくなる
- コンピューターとは「持ち歩けるもの」を指す言葉になる
- 様々なレベルの会話できるコンピューターが続出する
- すべてのサービスが体験を最重要としてデザインし始める
- 東京の一極集中は加速する
- 個人での仕事を模索する人が急増する
- 自動運転カーが珍しくなくなり、それによって生活パターンも変わり始める
- テロの高度化が深刻になる たとえば自爆ドローン
未来は思った以上に、面白く、そして高度で複雑になりそうです。人はこんなにも夢のようなことを、本気で実現しようとしているのかと、ワクワクすると同時にゾクッともした一年でした。
最後に未来のための言葉をひとつご紹介して、2015年を締めくくりたいと思います。
未来を予測する最良の方法は、未来を創ることだ
ピーター・ドラッカー
語るより、創り出す未来へ。
2016年、楽しみましょう!
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